妊娠とやせ
厚生労働省の指針などによると、20代の若い女性の偏食傾向が目立ち「やせ」や「肥満」の割合が増えているようです。
肥満の増加以上に問題となっているのがやせの女性が増えていることです。
ある調査によると肥満の割合はそこまで増加していないのですが、やせの割合は20年前と比較すると2倍以上に増加しているようです。
体重は標準的な方でも、「自分は太っている」と認識している方が多いのが最近の特徴です。
細ければ細いほどよいという風潮はどうかと思います。
雑誌などでも「やせる方法」「ダイエット法」などが見出しにあると売り上げがかなり増加すると言われていますね。
肥満妊婦さんの場合はいろいろな合併症が問題となりますが、やせの妊婦さんの場合問題となるのは低出生体重児(2500g未満)の増加です。
低出生体重児は出生直後の低血糖、低体温などの症状も多いです。
出生直後、いきなり母乳をぐびぐび飲むわけではないので、活動のためには持って生まれたエネルギーを消費することになります。低血糖となることも多く、低血糖が長時間持続すると大切な脳がダメージを受けることもあります。
その後も栄養の摂取が増えるまで時間がかかったり、虚弱であることも多いです。
また、低出生体重児は成人になってからは糖尿病や高血圧などの病気を発症しやすくなるというデータもあります。
赤ちゃんも小さすぎというのは必ずしも良いものではありません。
これまでの報告によると、出生児体重は妊娠前の母体の体重と妊娠中の体重増加の両方の影響を受けるといわれています。
妊娠前が「やせ」で妊娠中の体重増加が5kgほどの場合は半分近くが低出生体重児になるとも言われています。
「やせ」た妊婦さんの具体的な体重増加としては標準よりやや多めの10kg〜15kgを目標としても良いのではないかと思います。
妊娠中期頃までは一ヶ月に2kgほどのペースで、妊娠末期になると一ヶ月に1kgくらいの増加ペースになります。
「肥満」の場合よりいろいろな意味でのリスクは少ないですが、「やせ」すぎも注意が必要ですね。


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