ロゴイメージ タイトルイメージ

<産婦人科の基礎知識/不妊症や妊娠のお勉強

胎児の性別

妊娠中に性別はわかるの?

超音波検査以前は胎児の性別を正確に知る方法はありませんでした。 そのため「母体の顔つきが変わった」、「お腹がとがっているから・・・」と外見でどちらかを「想像」や「予想」していましたね。

今では、超音波機器の発達で、胎児の性別を簡単に知ることができます
赤ちゃんの性別が医学的に問題となることはほとんどありませんが、少しでも早く性別を知りたいと希望される方は非常に多いですね。 そのためほとんどのお母さんが胎児の性別を出産前に知っていることになります。 (大雑把ですが、90%以上のお母さんが性別を聞かれますね) 妊娠初期は「内緒にしておいてください」と言っていても、妊娠後期に「やっぱり教えてください!」と我慢できずに聞いてしまう方も多いですね(^_^)。

妊娠中に性別を知りたい理由はいろいろあると思いますが、施設によっては妊娠中に性別を教えて頂けないところもあります。 性別で一喜一憂しないようにとの配慮もあると思います。 現に希望の性別では無かったときに、泣き出す方もいらっしゃいますから・・・。
性別を教えてもらえるかどうかは一度、ご確認を。

男性も元々は女性だった?

胎児の性別は受精の段階で決まっています。 途中から性別が変わることはありません。 受精する精子の染色体が男児の要素を持っているか、女児の要素を持っているかで決まります。
人間はY染色体が存在しなければ基本的には女性へと変化するように作られています。 (特殊例としてはY染色体がなくても男性となることもあるんですが・・・)

大人では外性器の構造は男性と女性ではどう見ても違いますよね。 しかし、胎児時代のごく初期には同じ構造、つまり女性型の構造であった、ということは結構知られていません。
胎児が発育してゆく過程ではまず女性型の性器からスタートします。 発生の過程でY染色体が存在しないとー女性の場合はーそのまま外性器が発育してゆきます。 小陰唇、大陰唇、クリトリスなどがはっきりしてきます。 妊娠9週頃から男女の差が生じてきて、11週頃からその区別が確実になります。

一方男児の場合は発生の途中からY染色体の影響で精巣が作られ、男性ホルモンが増えてきます。 それによりもとは女性の構造であった性器が男性型へと変化してゆきます。 小陰唇、膣入口部がくっついて、膣が閉鎖します。 女性のクリトリスや外尿道口の部分がにょきにょきと伸びてきて、おちんちんに変化します。 陰嚢内の睾丸は胎児のお腹の中で作られ、だんだんと下降してきて陰嚢内におさまるようになります。

男性ホルモンの影響があると女性でも男性型の外性器へと変化することもあります。 「副腎性器症候群」という病気です。 男性であっても男性ホルモンがうまく作用しないと「精巣性女性化症候群」というように外見上女性にみえる場合もあります。

どのくらいの確率で性別はわかるの?

「性別はどの位の確率で当たるんですか?」と質問されることもあります。 最近の超音波機器を持ってすれば、胎児の性別を間違うことはまずありません。 外性器の奇形などがなく、条件が良くはっきりと外性器が超音波検査で観察できれば、まず100%の確率です

超音波検査で股間のあたりを観察して性別を判断します。 ペニスや陰嚢が存在すれば「男児」と判断します。 一方それらの構造がなければ「女児」となりますが、最近の超音波機器では女児は女児でその「証拠」を観察することが出来ます。 陰裂や大陰唇のふくらみがちゃんと見えるんです。

具体的にはどうやって診断するの?

膣の中に小型の機械を挿入する「経膣超音波検査」を行い、胎児の向きなどの条件がよければ妊娠11週にはわかることもあります。我が息子はこの位の時に性別がわかってしまいました。 一般的にこの位早い時期に性別がわかっても、妊婦さんには伝えません。

男児でも女児でも、このころは外陰部の突起は似てますが、その突出する方向が違います。 男児は上向きに突出して、女児は下向きに突出しています。 ちょうど胎児を横から見るように超音波の方向を合わせることが出来たらわかります。 この方向の違いをもって男児、女児を判断することができます。(結構微妙な違いですが・・・)

妊娠13週くらいから経腹超音波検査を行い、いわゆる「妊婦健診」が始まることが多いでね このころになると、条件がよければ経腹的に性別を判断することができるようになります。 やはり男児の方がよりわかりやすいですね。 男児だとペニスの突出がより大きく描出されます。 女児の場合は男児でわかりにくいだけなのか、はたまた女児なのか、はっきりしない時期でもあり判断は保留となります。

妊娠18週近くなると女児は女児としての外陰部の特徴がはっきりと描出されるようになります。 外陰部に陰裂や小陰唇の構造がはっきりしてきます。 超音波画像上は外陰部に「木の葉」や「コーヒー豆」のような構造が見えれば女児と判断されます。 これらの構造が見えれば、「おちんちんがないから女児」という判断ではなく、自信を持って女児と判断できます。 男児でも足をぴったりと閉じているとさすがに判断に迷うこともあります(^_^)。

妊娠20週をこえてくるとほぼ確実に性別を判断することが出来るようになります。

   ◇   ◇   ◇

聞かれなければ、こちらから積極的に性別を言うことはありませんが、妊婦さんに性別を聞かれれば、ほぼ間違いなくどちらであると私はお答えしています。 ただし、「正確には生まれてから確認してね」と言い訳がましいことも実は言っています。 いくつかの先天的な疾患で、生まれてからでさえ、性別の判断に迷うこともあるからなんです。




 

インデントトップページ

インデント更新情報

インデント自己紹介

インデントおおびいの
おすすめ

インデントリンク集

  ・・・・・・・・

インデント妊娠検査薬

インデント妊娠中の
体の変化

インデント妊娠週数と
予定日

インデント妊娠週数
あれこれ

インデント妊婦健診

インデント胎児の発生

インデント胎児付属物

インデント妊娠と感染症

インデント妊娠と体重

インデント正常分娩

インデント異常分娩

インデント分娩時母体損傷

インデント妊娠と・・・

インデント帝王切開術

インデント染色体異常

インデント胎児の発育

インデント胎盤の異常

インデント流産と
子宮外妊娠

インデント胞状奇胎

インデント旧妊娠中毒症

インデント早産と過期産

インデント双胎

インデント母児同室

インデントつわり

インデント円靭帯痛

インデント仰臥位低血圧
症候群

インデント急性妊娠性
脂肪肝

インデントHELLP症候群

胎児の性別

Copyright (C) 2007産婦人科の基礎知識 All Rights Reserved.