トップページ > 妊娠と感染症 > 妊娠とおたふくかぜ(ムンプス)
妊娠とおたふくかぜ(ムンプス)
おたふくかぜとは?
おたくかぜはムンプスウイルスによる感染症で、正確には流行性耳下腺炎といいます。
耳下腺という耳の下のほっぺたのあたりにムンプスウイルスが侵入し炎症を起こしたものです。耳下腺だけではなく全身性の障害も起こします。思春期以後に男性が感染すると30%位に睾丸炎や副睾丸炎を起こすといわれています。睾丸炎が重傷化すると将来的に不妊症の原因ともなってきます。
小さいときにかかっておいた方がよいのはそんなわけですね。
女性でも卵巣に感染して炎症を起こすこともあるようです。
潜伏期間は平均約2週間くらい。
発熱や全身倦怠感といった風邪のような症状から始まり、数日後に耳下腺の痛みと腫れが出現、一般的には48時間以内でピークをむかえ、数日で症状が改善してきます。
感染する時期は5才〜19才くらいまでが多く、その中でも5才〜9才が特に多いです。
知らないうちに感染して症状がでないこともあります(不顕性感染)。
全体の3分の1は不顕性感染といわれています。
流行性はあまりなく一年中感染する可能性があります。
お友達からの感染やワクチンの接種で終生免疫(一般に一度かかると二度とかからないということ)ができて抗体を保有することになります。
小学生以上での抗体保有率は80%くらいといわれ高いものです。ほとんどの人が以前感染したことがあるかワクチンを接種しているということですね。
妊娠とおたふくかぜ
抗体保有率は高いので妊婦さんが感染する率は1000人に1人とか10000人に1人くらい珍しいものです。
妊娠との関係ですが、風疹などのように妊娠初期に感染すると効率で先天奇形を生じるというものではありません。感染すると流産率や胎児死亡率が上がるといわれていますが、頻度は少ないようです。
つまり妊娠中におたふくかぜにかかっても胎児に影響を与える可能性は低いと考えられます。
感染した場合は対処療法(痛み止めや解熱剤など)を行うことになります。ただ、できるだけ感染はさけたいのでもし抗体を持っていなければ(未感染)感染した子供さんなどには近づかないようにした方がいいですね。上のお子さんなどが感染しているときは隔離するわけにはいきませんのでそのときは普段の生活をして様子を見ることになります。
自分がかかったのかどうかわからないときは検査を受けてみると安心できます。未感染の時は妊娠していないときにワクチンを接種しておくとよいですね。成人になってからの初感染は重傷化することも多いので。


トップページ
リンゴ病