胎児発育過剰
胎児の体重の増えすぎる「胎児発育過剰」に関して解説します。
妊娠週数に関係なく、出生体重が4000グラム以上を巨大児、4500グラム以上を超巨大児と呼んでいます。
巨大児発生の危険因子として、以下のものがあります。
・母体の糖尿病
・母体の肥満
・妊娠中の多すぎる体重増加
・過期妊娠
・巨大児分娩の既往
巨大児が問題となるのは分娩時ですね。
以下のような問題があります。
・分娩遷延(分娩時間が非常に長くなること)
・肩甲難産(胎児の頭が出ても肩がひっかかり難産となること)
・分娩外傷(鎖骨骨折などの外傷)
・児頭骨盤不均衡(骨盤の出口よりも児頭の大きさが大きく経膣分娩が困難、不可能となること)
ここ20年ほどで巨大児の発生頻度は半分くらいになり、平均出生体重は200グラムほど小さくなりました。
これは超音波検査での推定体重の測定や妊婦健診での生活指導や食事指導などの効果もありますが、昨今の晩婚化による合併症増加などの社会的背景も関係していると言われています。
最近は減ってきた巨大児ですが、健診をほとんど受けていない飛び込み出産などでは巨大児となっていることも多いようですね。
妊娠経過中に推定体重が過剰であると判断されたら積極的に母体の糖尿病の有無をチェックします。
尿糖では正確な判定は出来ないので、血糖値や糖負荷試験を行う必要があります。
耐糖能異常があれば適切な指導や治療を開始します。
「妊婦は二人分食べないと」という考え方は完全に間違っています。
大きすぎる赤ちゃんは分娩時に大変となることが多いので、やはり適切な体重管理は必要ですね(^_^)。


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