妊娠とはしか(麻疹)

妊娠とはしか(麻疹)

※お急ぎの方はこのページの内容を1ページに凝縮した麻疹のまとめをご覧ください。

はしか(麻疹)とは?

はしか(麻疹)は麻疹ウイルス(measles virus)感染による感染症で風邪のような症状の後、発疹が出現するものです。風疹が3日くらいでなおるので「三日はしか」と言われていますね。麻疹はもう少し症状が長く続きます。

麻疹の感染力は非常に強く、感染者が近くにいるとほぼ100%感染します。
ワクチン接種が行われていない地域では2歳までに大部分の子供が感染するといわれているくらいです。
ワクチン接種によって激減した感染症ですが、日本ではワクチン接種率が低下しており、年間数十万人が感染しそのうち数十例は死亡しているとの統計があります。特に20歳代前半の成人罹患が増加して、先進国では珍しいほどの麻疹輸出国だそうです。

大半が小児期に感染しており、成人になって感染すると重症化することが多いですね。
これは風疹、水痘、おたふくかぜなど全般にいえることです。
生後12ヶ月頃まではお母さんから移行抗体があり、感染から守られています。
そのため、1歳過ぎから予防接種を受けるように推奨されているわけですね。

2007年に大学生の世代を中心にはしかが大流行したのは記憶に新しいと思います。
ワクチン接種を受けていない人が非常に多かったと言うことですね。



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はしかの症状経過

10日ほどの潜伏期の後に症状が出現します。
特徴的な症状は前駆期→発疹期→回復期と進みます。

前駆期

発熱や全身倦怠感に続き結膜炎(目が赤くなります)、咳などの症状が3〜4日続き、感冒様症状(かぜのような症状)は激しくなり口の中に特徴的なKoplik斑(コプリック斑)という発疹が出現します。

発疹期

高熱となった熱は一度下がり半日の間にまた高熱がでてきます(2峰性発熱)。同じ頃顔から赤い発疹が出現し2〜3日で腕や足にも広がってゆきます。症状がひどく一番辛い時期でもあります。合併症がでやすい時期でもあります。

回復期

急速に解熱し回復してゆきます。発疹は出現した順番に消失してゆき2週間以内くらいで消えてしまいます。

麻疹の合併症として、肺炎、中耳炎、心筋炎、亜急性硬化性全脳炎などがあります。
肺炎や中耳炎は1割くらいに合併しますが、心筋炎や亜急性硬化性全脳などは非常にまれな合併症です。成人になってからの麻疹は重症化しやすく、重症出血性麻疹といって下血などの消化管出血を伴う重症例もあるようです。

妊娠とはしか

抗体を持っていないと、いとも簡単に感染してしまうのが麻疹の特徴です。
妊娠期間中に感染すると風疹の場合のように先天奇形の増加はありませんが、30%くらいに流早産を引き起こすといわれています。水痘の時のように分娩直前もしくは分娩直後に母体が発症したときは先天性麻疹になる可能性があります。そのため分娩直前に発症した場合は子宮収縮抑制剤などを使用し分娩を発症から7日間ほど遅らせることがあります。

予防接種全般の摂取率の低下で以前はほとんど見られなかった妊婦さんの麻疹報告例も最近は増加しています。抗体を保有していなければ、ワクチンの接種が副作用もほとんどなく非常に効果的です。

ただし生ワクチンなので妊娠期間中は予防接種ができません
ワクチン接種後は2ヶ月は避妊が必要とされています。





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