分娩第2期

分娩第2期

分娩第2期は子宮頚部が全開大してから胎児娩出までを指します。

子宮口が全開大すると内診しても子宮頚管は触れることができなくなります。
このとき児頭はstationプラス2センチくらいの位置まで下降しています。
分娩第2期とは下降してきた児頭は子宮頚管を通過してしまった時期ということになります。
この後は膣の中を通過してくるだけとなります。
数センチ移動すれば胎児の頭が母体外に出てくるのですが、これがまた大変なことなんです・・・。

分娩第2期の所要時間は初産婦さんで1〜2時間、経産婦さんで30分〜1時間くらいです。

分娩第2期となっても初産婦さんの場合はまだ余裕があるので、陣痛の強さや児頭の下降具合を見ながら陣痛室から分娩室へ移動するタイミングを決めます。 経産婦さんの場合は全開大まえから一気に分娩が進行することもあるので8センチくらいになったら、早めに分娩室へ移動して準備を始めることも多いです。 経産婦さんは全開大近くになると2回くらいの陣痛で膣入口部から頭が出てくることもありますので・・・。

胎児は膣の中を通過して出生しますが、膣の構造はまっすぐなトンネルではありません。
複雑な形をした骨盤骨の中心の穴を通過してくるために、胎児は4回の回旋を行う必要があります。
赤ちゃんの顔があっちをむいたりこっちを向いたりしながら分娩が進行するのです。

胎児はあごを引いて胸につけるように首を曲げ(1)
その後約90度体が回転し(2)
児頭が下降し膣入口部から顔がでてくると今度はあごを突き出すように首を後ろにそらし(3)
最後にまた約90度体が回転して(4)誕生します。
※数字は回旋の数です。

胎児が自分で回転しているのではありません。
陣痛の力で押し出される過程でこのような回旋が自然に行われるのです。 骨盤の骨はその場所により横方向の広さと縦方向の広さが違います。 胎児も頭の形や肩幅など広いところと狭いところがあります。 骨盤の狭い方向を通過するときにはそれに適した回旋が行われてぎりぎりの通過が行われるのです。

ぎりぎりのところを通過してくるので、この回旋が異常だと分娩の進行が阻害されます。 適切な回旋が行われないことを胎児の回旋異常といい、分娩第2期がスムースに進まない原因の一つとなります。

無事に会陰部まで児頭が下降してくると、必要に応じて会陰切開などが追加され、いよいよ出生となります。
臍帯を切断しお母さんとご対面となります。





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